- しかり
- I
しかり【叱り・呵り】(1)(「おしかり」の形で)しかること。
「きついお~を受けた」
(2)江戸時代, 庶民に科した最も軽い刑。 奉行が白州(シラス)に呼び出し, その罪を叱るだけにとどめたもの。 やや重いものを急度叱(キツトシカリ)という。IIしかり【然り】〔「しかあり」の転〕そうである。 そのようである。 そのとおりである。「人類の国家を造る, 故なくして~・るにあらず/真善美日本人(雪嶺)」「人皆か我(ア)のみや~・る/万葉 892」
〔現在, 終止形を「そうだ」「そのとおり」の意で, 感動詞的に使うことがある。 「『我我は立ち上がらねばならぬ』『~・り』」〕然り而(シコウ)して先行の事柄を肯定的に受けて, 後続の事柄に続けるときに用いる語。 (そのとおりだ)そして。 しかりしかして。然るが故(ユエ)にそうであるために。 それゆえに。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.